お元気ですか、かにかまです。

何かモノがなくなることって
ありませんか?

「確かここに置いていたはずだけどなぁ」

探しても見つからず、
諦めて時間が経ったとき
ふと出てきて

「あれ、こんなものあったっけ?」

気がつくと同じものが2個あったり……

パソコンのように、
現実に検索窓があって



探し物を入力したら
「ここにあるよ~」
と教えてくれるシステム、
できないですかね。

今回は、
なくしものが見つかる法則について
小説風になめていきます。



”「それ」と目を合わせてはいけない”
”「それ」と関わってはいけない”
”かといって、放っておいてもいけない”

出会ったのは5月初旬。

世間では10連休と言われていた日々だ。

2日休んで1日仕事をする、
そんなサイクルを繰り返していた。

明日は休み。

そんな状況が心に甘えを作り出していた。

「それ」は心の隙に入り込むことが得意だ。

穏やかな日差し。
からっとした風。
春の香り。
道路を行き交う休日の音。

平和な日常ばかりを過ごしていると、
人はいつしか飽きてくる。

そんな時、人は刺激を求める。

「それ」は退屈の余白から
抗いがたい魅力を放っていた。

手に入れるために
少なからずの対価を支払うのも
当然のことだった。

犠牲を払うという快感。
心の穴を埋めるような充実感。

だがそんな気持ちも
日常の流れには逆らえない。

「それ」との生活を楽しむことも、
「それ」と一体になる喜びを
感じることすら忘れていく……

再開したのは2週間後。

変わり果てた姿を見て、
「今」という時の
大切さを知ったのだった。

========

あなたは何か、
探すことすら忘れているもの、
見つかった時に思い出すこと、
ありませんか?



「それ」とは何だったのか。

再開したとき「それ」は
電子レンジから現れました。



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自分自身を王様のように
「おもてなし」していきましょう。



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