お元気ですか、かにかまです。

今週のメルマガのテーマは、
ジブリ映画『風立ちぬ』についてです。

この映画は、視聴者の考えを入れる
「余白」が多いと感じたと
いうのが前回のメルマガでのお話でした。

今回はこの「余白」に
人生なめてるやつが入れたことを
言葉にしてみます。

この映画の背景は、
大正~昭和の日本です。

主人公はゼロ戦を設計した人物
という設定で、
関東大震災や昭和恐慌を脇目に見ながら
自分の夢を追いかけ続けた姿が描かれます。

生まれはいわゆる「いい家庭」
妹は医者になります。

勉強はバリバリ、
教師にも気に入られて、
喧嘩もそこそこできる。

お坊ちゃんなのに。

正義感が強く、素直で
頭もいい。

そんな少年時代には納得できるのですが、
青年時代以降に違和感を覚えました。

「美しさ」を求めて
飛行機の設計にはまる
エリートなのですが、
人はそこまで「美しさ」を
求めることができるのだろうか、と。

でも、
人生なめてるやつだとしたら
結構なるほどと思えます。

お金で苦労したことなどない、
どこか浮世離れしている、
夢が叶うと信じて疑わない、
「採用後、早く来てほしい」
という会社の思いなど気にしない
空気の読めなささ。

世界のきれいなとこだけ見てきたような
幼さというか、物事の一面だけみるような
「金は欲しいけど楽がしたい」のような。

やっぱり人生なめてる
という言葉がぴったりです。

そんな人生なめてる主人公に
劇中で一度、
人生を考えるチャンスが
あったと思います。

それは、お腹をすかせた子供たちに
シベリアというお菓子を恵もうとして
拒否された場面です。

自分の夢である
飛行機開発にかかるお金で
日本中の子供のお腹をみたせるだろう
と聞いたとき、
もしあなたならどうします?

他人の犠牲の上に
自分の理想を築いてはいけない
とか罪悪感に襲われると思いませんか?

「そんなの関係ねぇ!」
ではありませんが、
矛盾だね、といいながらも
自分の夢を追いかけるあたり、
少しうらやましいと
私は思いました。

そんな主人公も、
飛行機開発に2度失敗して
失意に暮れるので、
いい気味です。

失意の主人公が出会ったのが、
幼少の頃以来の少女=ヒロイン。

このヒロインも人生なめてる
と思うのですが、
それは次回にしたいと思います。

ではまた、
自分自身を王様のように
「おもてなし」していきましょう。

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