お元気ですか、かにかまです。

今週のメルマガのテーマは、
ジブリ映画『風立ちぬ』についてです。

前回までで、
主人公とヒロインが人生なめてる
ということについて書きました。

今回はまとめとなります。

ラストシーンで、
ヒロインから
夢の中の主人公にかけられるのが、
「あなたは生きて」
という言葉です。

そして、映画のキャッチコピーは
「生きねば」

これらにどんな意味があるのでしょうか。

「あなたは生きて」
と言われた主人公は
「ありがとう、ありがとう」
と泣きます。

主人公もヒロインも
必死で生きなければいけないほど
貧しい家庭に生まれたわけでは
ありません。

でも、だからといって
何も悩みがないわけではないですよね。

ラストシーンでの
主人公の心情は
はっきりとは描かれていません。

人生での創造的な10年を終えた。

自らの設計した飛行機に乗って
多くの人が死んでしまった。

妻もいなくなってしまった。

自分の人生の意味はなんだったんだろう。

自分だけがこのまま
生きていていいんだろうか?

そんな主人公へ
生きる許可を与えたのが
「あなたは生きて」
という言葉だったと思うのです。

現実においても、
恵まれて生きてきたなりに
罪悪感を持つことがあります。

今、心臓は動いていて
確かに生きている。

けどそれは、
「生きねば」
と必死で得た命ではない。

世界に目を向ければ、
今日明日の命を
必死に繋いでいる人もいる。

そんな中、自分は
のうのうと生きていていいんだろうか。

そんな人に対して、
「生きていていいんだよ」
というのが、
映画『風立ちぬ』のメッセージ
だと私は受け取ります。

また、そのメッセージを伝えたのが
「美しい部分だけを見てほしかった」
人生なめてるヒロイン
というのも私にとっては
希望がもてる話でした。

『風立ちぬ』は
余白の多い映画だと思いますので、
見る人によって
いろいろな感想を
持つのではないかと思います。

人生なめてるやつが
『風立ちぬ』を見た印象は
貧しい時代に、お金には恵まれていた
人生なめてるやつが
生きることについて悩む映画、
という感じです。

最近世の中全て、
人生なめてる風に見えるんですよね。

あなたはどんな
感想をもちましたか?

ではまた、
自分自身を王様のように
「おもてなし」していきましょう。

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