お元気ですか、
河西数真()です。



実家で物を整理していると、
小さい頃にかいた絵本が出てきました。



姪っ子たちに読んであげると、

わけわからんくらい面白い

と、なかなか好評でした。



せっかくなので、
わけがわからなくて面白い物語
を紹介いたします。
()の中はツッコミです。
〜〜〜〜〜

『宝物さがしのたんけん』

?君と!君と「」君が昼、遊んでいると
お父さんの大事なつぼをわってしまった。

!君が中を見てみると
わけの分からないことを書いてある紙がありました。
お父さんに聞いてみるとなんとそれは、
宝島の地図だということが分かった。

ちょうどその時、テレビでは、
伝説の宝物のことを言っていた。
それでお父さんは、
宝物のことは本当なんだな、と分かって、
?君と!君と「」君に、
おたまじゃくしと、
ぼうたかとびのぼうのようにながいぼうを
一人に一個ずつと
たいまつをくれた。
(なんでおたまじゃくし?)

それから、?君と!君と「」君に
「宝島の宝を取ってきてくれ」
とたのみました。

これから?君と!君と「」君の宝物さがしのたんけんは、始まる。
(急にナレーション!)

まず、?君と!君と「」君は、
宝地図を見てどのコースを行くか決めました。

でも、まだ小さいので
一番ソンなコースを行くことになった。
そこにはようがんの池があった。
そこには人食いザメのザメーンがいます。

三人はあっと言う間にザメーンに飲みこまれてしまった。
(サメ映画??)

でも、手に持っていた
ぼうたかとびのぼうがザメーンのはらに当たって
ザメーンは苦しんだ。🦈
苦しすぎてザメーンは、
?君と!君と「」君をはき出して
ようがんの池に落ちて死んだ。

はき出された?君と!君と「」君は、
いつの間にか、大人になっていた。
(は?)

三人は、ようがんの池を、
落ちたザメーンのせなかにぼうたかとびのぼうを立てて
とびこえた。

とびこえたらいきなり大きい石があった。

いじで登ってとび下りたら
なんとライオンの上にのっていた。
(え?)

ライオンは?君と!君と「」君を追いかけてきた。

?君と!君と「」君はにげていくと中、大ねずみが見えた。

ライオンは大ねずみの方が大きいから大ねずみを追いかけて
そのまままよいのどうくつに入ってしまった。⛰

安心した?君と!君と「」君は先に進んだ。

その先には、化けねこがいた。
回りにはねずみの死たいがいっぱいころがってくさかった。

化けねこは?君と!君と「」君をにらんだ。

「」君は、おたまじゃくしを化けねこに投げつけた。

化けねこはおたまじゃくしが、うっとうしくて
おたまじゃくしの方を先にたおそうとしていると
どくぬまちに落ちてしまった。
(なんとここでおたまじゃくし)

その間に?君と!君と「」君は先に行った。

その先にはなんと大かみがいた。

「」君は様子を見て、
川にしっぽがつかっていて水が氷ったから動けない(ドジじゃん)
と分かったからぼうたかとびのぼうを持ってつっこんでいって
たおそうとしたら、ワナのじらいをふんでしまった。

ざんねんなことに「」君は死んでしまった。

大かみもまきぞいをくらって死んでしまった。

?君と!君はその先の橋を渡った。(仲間が死んだのに全然悲しんでない!)
渡ると中、かぎと小石を拾った。

その先にはまた石があった。

小さいから登ってこえた。

なんとその前にいきなり野牛がいた。

!君はたいまつでおどした。
さいごにはたいまつを、投げた。

野牛はおどろいてにげ出した。

また横にぞうどりがいた。

ぞうどりは?君たちをおそってきた。

ぞうどりはボケなので
自分でしかけたワナのじらいをふんでしまった。
(えぇ……)

!君はばくはつのまきぞいをくらって死んでしまった。
(えぇ……)

のこった?君は宝物を手に入れて
ぶじ家に帰れそうなところで
ワナのじらいをふんでしまった。
(また地雷?)

?君たちは全めつした。

宝物はふっとんで
お父さんの所までとんだ。

それでお父さんは幸せになった。

めでたしめでたし。
(みんな死んだのに!?)

〜〜〜〜〜
子供ながらすごい物語をかいたものだと思います。

漢字がかけていないあたり、
小学3年生くらいでしょうか。

物語の解釈を試みてみます。

宝さがしの旅というのは、
売れる物語のテンプレートの一つとして有名です。

脚本家、
ブレイク・スナイダー流のジャンルで言えば、
金の羊毛。

「何かを求めて旅に出た主人公が、
求めていたものとは別のもの(自分自身)を手に入れる」
というパターンの物語です。

今回実家で発掘された、
『宝物さがしのたんけん』では、
旅の途中で3人とも大人になりますが(サメに飲み込まれて)
大人になってもまだ、
以前と同じ宝を見つけようとしています。

3人とも地雷で死んでしまうわけですが、
大人になっても子供の頃と同じものを
追いかけていては地雷で死んでしまうよ
と、悟っていたのかもしれません。

あるいは、物語の最後が
めでたしめでたしで終わっている点から考えると
子供の頃と同じものを追いかけて死ねるのは
幸福なことだと言いたかったのかもしれません。

ただし、
何かを求めて旅に出た主人公が、
求めていたものとは別のもの(自分自身)を手に入れる
という流れになっていないため、
わけの分からないお話になっているのでしょう。



登場キャラクターたちをみてみると、
主人公たちは?や!や「」のような記号で、

敵対するキャラクターは
ぞうの頭をしたとり、ぞうどりや
サメやライオンや牛や狼となっています。

人間を記号だと認識しつつ、
動物が好きだったのでしょう。

D&Dのようなファンタジーで
フクロウの頭をした熊、
アウルベアがいたように
生き物を組み合わせるというのは
よくある表現なのかもしれません。

主人公たちのHPが8とか10に対して、
例えば化け猫のHPは100000。

自然の脅威に立ち向かう人間の
弱さがHPで表されていました。




……考えすぎて疲れました。

深く考えずに楽しむのも大切ですね。



それでは今年もよろしくお願いいたします。
シスターかにかま



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「おもてなし」していきましょう。



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