お元気ですか、
河西数真()です。



アドラー心理学の考え方として、
原因論ではなく目的論で考える
ということが言われています。



どうして苦しいのか?
と、原因を探して
解決しようとするのが原因論で、

過去にトラウマがあったからとか、
幼少期にこんなことを言われたから、
といった原因に行き着いて、
根本的なところから自らを癒していく

というアプローチです。



一方、目的論では、
変えられない過去のことを考えても
仕方がない
というよりネガティブな方向に行きがち。

だから、
何を目的として苦しんでいるのか?
と、苦しみをきっかけにして
自らの望みに目を向けます。



最近、目的論で考える機会がありましたので
お話したいと思います。




年始に職場で昇格試験(論文+面接)
を受けることになったのですが、
その準備が大変めんどくさく感じました。



昇格=出世をすれば
給料は上がるのですが、
昇格試験を受けるためには
部署から推薦されなければなりません。



そして、部署から推薦されて受けたら
落ちる人はいないよ〜
と聞いていたので、

じゃあ練習とか準備なんて
しなくていいじゃないか

と思っていました。



すっごくめんどくさかったからです。



その結果、
誰も落ちない試験に落ちました。



原因論で考えると、
なんであんなにめんどくさかったんだろう?
→私はめんどくさがりな人間だから
と、自分にレッテルを貼って納得します。



目的論で考えると、
めんどくさがることで私は
何を求めていたんだろう?
という問いかけになります。



この問いかけに対する答えの仮説は、
本当は出世したくなかったんじゃないか?
です。



準備や練習をめんどくさがって、
結果として試験に落ちていますから。



少し前には私は
出世したいと思っていたのですが、
それは
「この仕事は天職だと思っている」
といって楽しそうに仕事をする
上司の姿があったからです。



ですが、楽しく仕事をするには
別に出世する必要はありませんでした。



現場で仲間と試行錯誤して
より安全に仕事をするにはどうするか
考えている時や実施している時、
充実感を感じますし
「天職だ」と感じることがあります。



書類整理に追われている時や、
災害が発生したときは
サイアクだー
と思います。



出世すれば給料は上がるでしょうし、
サイアクと思うことも少なくなるかもしれません。



ですがその先には、
現場から少し離れて
部署全体のことを考える仕事
が待っています。



大切なことなのでしょうけど、
私が望んでいる仕事ではない。



私の望みを叶えるには、
もう十分出世したのだと思います。



昇格試験がめんどくさい
と思った心の奥にある望みは
どこかで世界に届いて
私の目的を達成してくれました。



目的論で考えてみることで、
心の奥にある望みが見えてきます。




ここで注意すべきなのは、
目的論に行き過ぎてもいけない
ということです。



目的論には、
苦しいのは何か目的があるから
という前提がありますが、
それをすべてに当てはめてしまうと
どんなに病気で苦しんでいても、
理不尽に苦しめられていたとしても、

すべては自分の望みのため
世界が望みをすべて叶えてくれる
思考は現実化する〜♪

と、いびつなポジティブ思考になったり、

望むことでこんなに苦しいなら
望むことなどやめよう

と、苦しみから逃れるために
望むことを諦めたりするからです。



だからバランスを意識して、
心にゆとりのある時に
目的論で考えてみましょう。



例えば、
生きることが苦しい
という時があります。



この苦しみは何を目的としているのだろう?
→いずれ死ぬのに
→生きていけば体は衰えていく
→病気にもなる。そうしたら苦しい。
→じゃあ苦しむために生きているのか?
→そうかもしれないけど苦しみの目的とはならない
→死にたいのかもしれない
→でも死ぬのは嫌なんでしょ?
→是。我想生活
→でも肉体は死に向かっている
→ああ……人は生きると死ぬの狭間に存在するのだ。生死の矛盾を抱えた存在なのだ。



と、悟りを開いてしまったり、
深みにはまってしまったりするので、
おすすめです。
シスターかにかま



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ではまた、
自分自身を王様のように
「おもてなし」していきましょう。



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