お元気ですか、
河西数真()です。



前回、
Safety-Ⅱについて少し書きましたが、

全くわからない

という声をいただいたので、
今回はSafety-Ⅱについて
ちょっと説明したいと思います。



興味あるか知りませんけどね。



まぁ、
安全でいたい
とはあなたも思っているんじゃないでしょうか?



地雷に囲まれて生活したくはないでしょう?




安全という状態は、

国際基本安全規格
ISO/IEC GUIDE 51:2014によると、

許容できないリスクが存在しないこと

と定義されています。



事故や災害が起きない絶対安全
は存在しません。



安全に対するアプローチでは、
ネガティブな要素から
安全を考えることが主流です。



問題(事故や災害)があれば、
原因を分析して、
解決する or 対策を立てる。



「物事が悪い方向へ向かわない状態」
(Safety-I)

を、目指してきました。



災害が発生するたびに再発防止として、
ルールが細かく制定されたり、
マニュアルが整備されたりして、

災害件数が減少していることをみると、
一定の成果を上げているように思えます。



一方で、
ルールが細かすぎたり、
マニュアルだけでは融通が効かなかったり、
手間が増えて忙しくなったり、
仕事がやりにくくなったりして、

意欲低下、現場の反発、
生産性の低下、
ルール無視による事故、
さらなるルール追加にうんざり……

といった問題もあります。



そういった状況を鑑みて、
原因分析によるアプローチだけでは不十分だ、
と気付いた人がいたのでしょう。



2005年頃から、
レジリエンス・エンジニアリング
というものが提唱され始めました。



レジリエンスというのは、
復元力とか弾力とかしなやかさ
と表現され、

外乱など不測の事態が発生した時に、
それでも物事をうまくすすむよう
調整する能力

のこと。



人の体で言えば、
環境変化に適応して
体の調整をする自律神経とか

ウイルスや細菌に接したときに働く、
免疫機能です。



そういった体の仕組みのように、

変化を察知したり、
対処したり、
調整したりする能力や仕組みを
維持していくための対策を考えよう

というのが
レジリエンスエンジニアリング。



100回作業して1回災害が起きる
(実際はもっともっと少ないですが)
としたら、

従来であれば
災害が発生した1の事象からだけ
学習できましたが、

レジリエンスエンジニアリングの考え方であれば、
残り99の事象からも学習できます。



うまくいった仕組みを学ぶのですからね。



そして、
レジリエンスエンジニアリングの
創始者の一人、
ヒューマンファクター研究の第一人者、
エリック・ホルナゲルさん
(掘って投げるとおぼえました)
が提唱した概念が、

Safety-Ⅱです。



やーーーっと、
Safety-Ⅱにたどり着きました。



もう疲れた。

続きはまた次回〜
pikist (2)



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「おもてなし」していきましょう。



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