偏見だらけの自己啓発入門

自己啓発入門

お元気ですか、かにかまです。
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「自己啓発を学んでみたいけど、一体何から勉強すれば良いのだろう」

という悩みはありませんか?

これから自己啓発を学ぼうとするにあたって、まず全体像を掴んでおくことが大切です。

今回は、私の知っている範囲で自己啓発の歴史がわかるよう紹介します。

全体像をつかむことで、何から学ぶのが良いか知ることができるでしょう。

 

自己啓発のはじまり

ネットで調べた結果ですが、自己啓発の起源とされているのは主に2通りあるようです。それぞれの特徴、概要を紹介します。

 

原因と結果の法則

Wikipediaによると、自己啓発のはじまりは1902年に発行された、ジェームズ・アレン著『原因と結果の法則』という書籍だといいます。

この書籍の主な主張は、「現実の結果には全て原因があり、人生における原因とはその人の思考だ」です。

原因である思考を変えることで、現実でも望む結果が得られるだろう。だから、思考をコントロールすることで誰でも人生の主人公になれるのだ。

要約すると、このようなことが言いたかったのだと思います。すべての原因は自分にあるともいえるでしょう。

原因は自分にある。自分の人生に責任をもつ。という考え方は、現代の自己啓発の基本となっています。

 

ニューソートという宗教運動

ニューソート(新思考)という、19世紀アメリカで起こった宗教運動が自己啓発のはじまりだとする説もあります。これが本当なら、『原因と結果の法則』の発表時期が20世紀はじめなので、ニューソートの方が先ですね。

この宗教運動は、「ポジティブ・シンキング」というキャッチコピーで大衆に広まりました。以下のような主張をしています。

  • 人間の心情と意識と生命は宇宙と直結している。
  • あらゆる病の本質は自己意識に対する無知が原因である。
  • 原罪は存在せず、万人が「キリスト」の力を内包している。
  • 全人類に喜びと成長と発展と幸福の機会が既に与えられている。
  • 人間は内なる「神」の一部を顕現すべく無限の発展を遂げつつある。
  • 正統的宗教哲学は数百年間過ちを犯し続けてきた。
  • 愛の力は神の意志の地上的表現である。

以上のような理由から、「ポジティブシンキングすれば病気も治るよ。だって『思考は現実化する』んだから」という広まり方をしたのでしょう。

 

「思考が大切」という考え方がはじまり

以上の2説とも、同じような主張をしていますね。どちらが先かは定かではありませんが、「思考が大切」という考え方が自己啓発のはじまりだったと考えられます。

 

自己啓発の人物

次に、自己啓発で有名な人物を紹介します。どのような人がいるのか、全体的に知っておくことは自己啓発オタクになるために役立つでしょう。

 

ナポレオン・ヒル(1883年ー1970年)

思考は現実化する』の著者として有名です。

鉄鋼王アンドリュー・カーネギーに「20年間無償で500名以上の成功者の研究をして、成功哲学を体系化してくれないか」と頼まれ、「やらせてください」と即答。そうして20年後に世に出たのが『思考は現実化する』という本です。

が、アンドリュー・カーネギーの伝記によると、ヒルとカーネギーの接点はなく、この話はウソだったとされています。500名以上にインタビューしたという証拠も残っていないそうです。

創作によって、成功哲学の体系を作ってしまった面白い人といえるでしょう。

記事参照:ナポレオン・ヒルは中二病をこじらせていた

 

スティーブン・R・コヴィー(1932年ー2012年)

7つの習慣』の著者であり、経営管理と組織行動学の元教授です。

約200年分の「成功」にかかわる文献を調査した結果、「個性主義」と「人格主義」という考え方があることを発見。優れた人格を持つことで、「成功」できるという法則を『7つの習慣』にまとめました。

以下が7つの習慣です。

  • 主体性を発揮する
  • 目的を持って始める
  • 重要事項を優先する
  • Win-Winを考える
  • 理解してから理解する
  • 相乗効果を発揮する
  • 刃を研ぐ

元教授ということもあり、頭が良く、研究肌だったことがわかります。200年ほど蓄積された「成功」に関する文献から得られた知識は、あなたの成功にも役立つかもしれません。

ただし、『7つの習慣』は私には難解でした。

 

ジョセフ・マーフィー(1898年ー1981年)

自己啓発のはじまりで紹介したニューソートに属し、主に牧師として活躍した人です。『眠りながら成功する』を執筆しました。

潜在意識を利用することで、自分も周りの人も成功できる、という主張をしています。

成功の秘訣は、

  1. 建設的に考えること
  2. 楽しい想像をする習慣
  3. (自信をもって)祈ること
  4. 行動すること

(『マーフィー博士 最後のことば』)

 

デール・カーネギー(1888年ー1955年)

他者に対する自己の行動を変えることにより、他者の行動を変えることができる、という考えを柱とし『人を動かす』や『道は開ける』の著者として有名です。

効果的な話し方と人間関係について実践的に学ぶプログラムとして、デールカーネギートレーニングというのもあります。

個人的には、『道は開ける』の中の項目、「二週間でうつ病をなおすには」が気になりました。

 

ジグ・ジグラー(1926年ー2012年)

全米No.1モチベーターとして有名な人です。代表的著書は、『積極思考の力』『自分を動かす力

セルフイメージを高めるプログラムは、NASAの宇宙飛行士や世界を代表する一流企業の研修にも利用されています。

ジグ・ジグラーの名言

  • みんなが同じ考えを持つ必要はないが、誰もがしっかりと考えるべき
  • やめてしまったら終わり
  • 力つきても降参してはいけない
  • 普通の人をどう扱うかで大物か分かる
  • 仕事をやめても働くことをやめてはいけない

私が最初に手にしたプログラムは、ジグ・ジグラーのものでした。そのため若干バイアスのかかった紹介となっています。

 

アンソニー・ロビンズ(1960年生まれ)

世界No.1コーチとして有名な人です。約700冊の成功哲学や心理学の本を読み、セミナーにも参加して学び、代表作『Unlimited Power』は全世界で1000万部売れる著書となりました。

何が人を動かすのか、についての答えとして6つの欲求をあげています。

1.安定感・・・安定したいというニーズ
2.不安定感・・・変化が欲しいというニーズ
3.重要感・・・価値ある存在でありたいというニーズ
4.愛とつながり・・・愛されたいというニーズ
5.成長・・・成長したいというニーズ
6.貢献・・・何かに貢献したいというニーズ

個人的には、自己啓発セミナーでめっちゃ儲けている人、というイメージです。

 

ピーター・セージ(1972年生まれ)

イギリス若手No.1起業家。アンソニー・ロビンズの史上最年少トレーナー。代表的著作は『自分を超える法

現在は宇宙空間で太陽エネルギーを発電し、地球に届けるプロジェクトに挑戦中。

考え方さえ変えればお金は必要ない」という思考で、資金なしから20社以上のビジネス立ち上げに成功しています。

アンソニーロビンズの6つの欲求の中で、人生を豊かにするニーズは「成長」と「貢献」です。

「『力(パワー)』とは、世の中に貢献したいという思いの強さに正比例して与えられる」

 

相馬一進(?年生まれ)

マーケティングと心理学を専門とする起業支援コンサルタントで有名な人です。ピーター・セージ・ジャパン元取締役。

11業種で企業に失敗し、「起業成功のカギは集客にある」と悟り、ダライ・ラマ14世や、スティーブン・R.コヴィー博士、リチャード・ブランソン、有森裕子などの講演会の集客を成功させます。

「自分には価値がない」という自己否定感を解消することを一つのテーマとしています。

相馬一進という人について知りたい方は本人のブログがおすすめです。『お勧め&人気の記事一覧

 

まとめ

自己啓発のはじまりと、人物を紹介しました。本当はまだまだいろんな人がいるのですが、

  • 私がよく知らない
  • 長くなりすぎる

という言い訳で、偏見に満ちた入門編としました。

全体的に、「思考が大切」ということが伝わったでしょうか。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

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