感想:慎重すぎる勇者が人生なめてる理由

お元気ですか、
アセンブリック教団代表
河西数真()です。
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出かける時に、
「あ、部屋の鍵かけたっけ?」
と気になったり、

スピード違反で捕まったり、

上司に回した書類が
赤チェックだらけで返ってきて
「ちゃんとチェックしろよ!」
と言われたりして、

もっと慎重に行動すればよかった……

と、後悔することはありませんか?

あ、人生なめてるから
後悔しないですかね?

でも、
慎重になりすぎるのも
やっぱり人生なめています。

この記事では、
慎重すぎるやつが人生なめてる理由
についてお伝えします。

ありえないくらい慎重な勇者

昨日は一日中、
小説を読んでいました。

カクヨムという
小説投稿サイトに投稿されている
『この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる』

ファンタジー小説です。

流行の異世界召喚ものですが、
召喚された勇者の性格が

「ありえないくらい慎重」

と、特徴的な設定となっています。

こういう異世界ものって大抵、
モンスターを倒したり
冒険する中で
レベルアップするものなのですが、
この小説ではそうではありません。

「モンスターと戦うなんて
危険すぎる。まずは準備だ」

と言って、
自重筋トレをしてレベルアップします。

魔王が倒せるくらいまで
筋トレでレベルを上げて、
やっと外へ旅立つのです。

決めゼリフに、
「レディ・パーフェクトリー」
(準備は完全に整った)
と言いながら。

勇者を召喚した女神も呆れていました。

装備を買うとなったら、

鎧を三つ貰おう。
着る用。
スペア。
そしてスペアが無くなった時のスペアだ

などどぬかし、
有り金すべてを
鎧に使おうとする始末。

これは女神にとめられていました。

外出する時には、
ちゃんと鍵をかけたかどうか
扉を30回くらいひいてみて
確認するそうですよ。

スライム相手にも
最強技を使って倒し、
倒した後も

生き返るかもしれない

と、最強技を連打する。

その姿は、女神曰く、
「病気」

でもその病気みたいな慎重さが
後々役立ってきますし、
慎重さの裏にある心の傷も
明らかにされます。

一気に読んでしまいました。

慎重すぎるのは人生なめてるから

さて、現実世界では
「ありえないくらい慎重」
という性格はどう役立つでしょうか。

私は
現場の安全に関する仕事をしていて
安全を維持するためには
段取りとか仕組みづくりが
とても大切だと思っています。

事前に危険個所を洗い出して、
対策を打つことで
事故を防ぐことができるからです。

「段取りが9割」とはよく言います。

だから、
もちろんいつでも
「レディ・パーフェクトリー」
であることが理想です。

ただ、
いつも理想の状態でいられるか
というとそんなわけありません。

お金も、
時間も、
限られているし

材料だって
人だって限られているからです。

そりゃあたしかに、
人生がいつまでも続くのなら、
お金が無限にあるのなら、
資源が尽きないのなら、
人の技術がすぐに上達するのなら、

完璧な準備をすることもできるでしょう。

私だってそうであってほしい。

ですが現実には、
人生にはいつか終わりがくるし
他のリソースも限られています。

まぁ、あまり実感はないにしても、
心の奥では気付いているから、
「ありえないくらい慎重」
になんてなれないわけです。

慎重すぎる勇者にはそういう、
準備をすることと、
お金や時間のリミット
との間での葛藤がないから、

やっぱり人生なめてるやつ
なんだと思います。

そしてそれは、
行き当たりばったりの
出会いや失敗を
楽しむことのできない生き方
なのではないでしょうか?

あなたは、
もっと慎重になりたい派ですか?

それとも
もっとテキトーになりたい派ですか?

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