お元気ですか、
アセンブリック教団代表
河西数真(かわにしかずま)です。
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TRPG
(テーブルトークアールピージー)
というゲームを知っていますか?
プログラムで動く
コンピューターゲームではなく、
ダイスと会話で進行する、
楽しむことを目的とした、
人間の、人間による、
人間のためのゲームです。
人の遊びは、
コンピューターなんかに
縛られるものではありません。
もっと自由にゲームしたらいいと思います。
TRPGなら、自由にできますね。
私は最近、そんなTRPGのひとつ、
クトゥルフ神話TRPG
というものにハマっています。
2019年12月に
日本語版ルールブックが
改訂されたばかりです。
この記事では、
ハマって約1ヶ月の私が、
クトゥルフ神話TRPGの面白さ、
どうやってはじめたらいいか
についてなめていきます。
クトゥルフ神話の世界観
数あるTRPGの中で、
クトゥルフ神話TRPGを選んだのは、
プレイ人数が多いから、
というだけではなく、
その世界観にハマったからです。
元々は、
ラヴクラフトという作家が書いた
ホラー小説が始まりで、
以下のような世界観を描いています。
世の中には
人間の理解できない真実があって、
真実を知って人は正気ではいられない
世の中の「真実」を、
ラヴクラフトは、
神話生物や眷属といった
「怪物」で描きました。
真実を知る恐怖は、
空想の中だけではありません。
例えば、
よく晴れた日に青い空を見上げて、
その向こうにある宇宙を思い浮かべれば、
なんて自分はちっぽけな存在なんだろう
と疑念を抱いてしまったり、
いつか死ぬ、
という現実に直面した時、
人生をかけてでも得たいものが、
決して得られないと分かった時、
才能のなさを知った時、
己の心の弱さや醜さに直面した時、
毎日、約15万人が
死んでいる事実に向き合った時、
ただ地面に立っているだけで、
宇宙からみれば私たちは
時速約864,000kmで移動している
その速度を体感した時、
人はどうして正気でいられるのでしょうか。
あなたにも、
知ってしまうのが恐ろしい
真実がありませんか?
幸せに生きるために、
真実を知るよりも、
目を隠し、
耳を塞ぎ、
雲に青空を覆ってほしい、
と思うことは?
私の青空に対する反応は、
大雨に対する反応と同じだ
という人がいます。
その意見を肯定するのに私は
やぶさかではありません。
恐ろしい真実から、
弱い心を守るために、
私たち人間が獲得したのが、
「狂気」です。
科学的根拠から自己啓発を考えている
アメリカの人気ブロガー、
エリックバーカー氏は、
狂気こそが最高の成功法則
と言っています。
一方、
狂気から新興宗教にはまったり、
何十万もする、
うさんくさい自己啓発教材に
お金を払う人もいます。
そんな狂気の世界観を
ゲームにして遊べるというのが、
なかなかなめてていいと思うのです。
クトゥルフ神話TRPGの目的
このゲームでは、
プレイヤーは職業による
専門的な知識や技能を持ってはいるけど、
一般的な人です。
ファンタジー世界のように、
手軽に魔法が使えたり
なんとかスラッシュみたいな
必殺技を持っているわけではありません。
ふとしたきっかけから、
奇妙な事件に巻き込まれたり、
怪物に出会ったりして、
正気を失い、恐怖に怯えながら
生きて日常に帰る
ことを目的としています。
恐怖を乗り越えて
事件の謎を解明するか、
おぞましさによって発狂してしまうか、
不慮の事故で死亡してしまうか。
それらは全て、
プレイヤーの行動と、
ダイスの目にかかっています。
先日プレイしたシナリオでは、
森で出会った猪に殺されかけ、
神話生物という怪物に出会い
発狂して何もできず、
頭からバリバリと
食べられてしまいました。
自然や宇宙の力に比べると、
人間って儚いですね。
そんなことを実感できます。
TRPGとデジタルゲームの違い
クトゥルフ神話TRPGにおいて、
参加者の役割は以下のようになります。
KP(キーパー)
シナリオの進行役です。
PL(プレイヤー)
探索者とも言われる、
ごく普通の人間です。
KPがシナリオを選んだり
あるいは自作したりして
ルールブックに基づいて
進行していきます。
デジタルゲームで例えるならば、
ルールブックとシナリオが
ゲームソフト。
KPがゲーム機本体です。
デジタルゲームとの違いは
一言で言えば「自由さ」です。
はい、いいえ
と言った選択肢だけではなく
キャラ設定やどんな行動をするかなど
自由に選ぶことができ、
時にはルールやシナリオの
想定範囲を超えることも。
そんな時の判断は
KPが行います。
デジタルゲームであれば、
一方的に決められますが、
TRPGの場合は相手が人。
相談次第で展開も変わります。
ゲームのプレイよりも
雑談のほうが多くなってしまう
こともありますが。
ゲームを土台として
人とのコミュニケーションを楽しめる
というのもTRPGの魅力ですね。
無料でTRPGをプレイする方法
とはいえ
無秩序に進行するわけではなく
ルールブックに基づいています。
スーパーファミコンなどの
デジタルゲームで、
ゲームソフトなしで
ゲームをすることはできませんよね?
同じように、
TRPGをプレイするにも
ルールブックが必要です。
これが、なかなか高いのです。
クトゥルフ神話TRPG7版だと、
定価が6500円もします。
面白いかどうかも
分からないうちに
そんな高いもの買えるかー!
そんなあなたのために、
クイックスタートという
無料体験版的なものがあります。
これがあれば、
無料で遊べますね!!
ルールブック以外に必要なもの
TRPGは一人では遊べません。
一緒にプレイする仲間を探す方法として、
以下のようなものがあります。
近場でやっている
オフラインセッションに参加する
SNSなどを利用して
オンラインセッションに参加する
どちらの方法で探しても良いでしょう。
ただ、
TRPG1ヶ月の私が探してみた結果、
ハードルは高いと言わざるを得ません。
ベテランプレイヤーが多く、
ルールについていけなかったりした時、
「こんなこともわからないの?」
的な視線で見られることがあったりすると、
純粋に楽しめないですよね。
疎外感や悔しい思いに
耐えながらルールを覚えていく
というのも一興かもしれませんが。
それでは初心者同士で
手探りでやっていく時の
ドキドキ感や新鮮な気持ちは
味わえないでしょう。
また、
ルールブックを読んでみると
分かると思いますが、
めっちゃややこしくないですか?
一人で読んで理解しようとしても、
眠たくなるだけですよ。
かといってベテランの方には、
初心者の気持ちは
なかなか分からないもの。
前提知識の量が違うからですね。
例えるならば、
学校の先生の話は
難しくて理解できなかったけど、
友達から聞いたら
意外とわかりやすいようなもの。
近い立場から説明してもらった方が、
初心者の気持ちが分かっているから
理解しやすいこともあるのです。
初心者同士で
クトゥルフ神話TRPGを
楽しみながら
ルールを学べる場があればなぁ。
そう思って、
TRPGをなめていく会
を立ち上げることにしました。
オンラインで通話ソフトを使って
初心者向けのシナリオなど
やっていきたいと思っております。
一緒にルールを覚えながら、
恐怖と狂気を楽しみませんか?
参加したい方は、
お問い合わせから
あるいはツイッターのDMで
「TRPG」
と送っていただければ、
招待リンクを送ります。
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