お元気ですか、かにかまです。
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建設現場で仕事をするとき、必ず作業前にすることがあります。
それは、危険予知活動(KYK)やリスクアセスメント(RA)と呼ばれるものです。見えていなかった危険を抽出し、対策をすることでリスクを除去しています。
作業前にKYKやRAを行うことで、心構えを変えて事故を予防しましょう。
危険予知活動の具体例
危険予知活動の例として、
- 手元不注意で指先を切る
- 移動時段差につまずき転倒する
というようなことがあります。
「不注意」というヒューマンエラーは、なかなか防ぎにくいものです。人は、つい油断したり、集中力が欠けてしまいます。
作業前に、注意しないと指先を切る、転倒する、ということを意識付けすることによって注意力を保とうというのが危険予知活動の一例です。
ヒューマンエラーを防ぐには、「腕の良さ」より「気付きの強さ」ー中田 亨『ヒューマンエラー対策』
危険予知活動はフールプルーフ
危険予知活動は、意識付けによってミスを防ぐ「フールプルーフ」という意味合いが強いでしょう。
以下のように、思考を外に表すこと(外化)によって確認を確実にするのです。
- 危険予知内容を用紙に書き出す
- 危険のポイントを指差呼称(「〇〇ヨイカ ヨシ!」など)
考えを書き出したり、行動することによって意識付けすることができます。
危険予知活動の効果
建設業において、以下のように重大災害が減少しています。
- 1997年:死亡者数 848人 (労働者数685万人)
- 2016年:死亡者数 294人 (労働者数500万人)
参考:国土交通省ウェブサイトより
重大災害減少の要因として、安全を第一にする意識が広まったこと、危険予知活動が普及してきたこと、が考えられるでしょう。
身近な例で意識付けの効果を紹介します。車を運転中、交差点にさしかかりました。
「こちらが優先道路だし大丈夫だろう」→思わぬ車が飛び出してきて事故
「優先道路だけど車が飛び出してくるかもしれない。ブレーキの準備をしておこう」→事故回避
意識付けや心構えは、安全に深く関係しているのです。
まとめ:危険予知活動をしましょう
幸せになるためにしている仕事で、事故や怪我をすることほど悲惨なことはありません。自分の身を守り、一緒に働く仲間の身を守り、楽しく働きましょう。
そのためには、危険予知活動によって危険への意識付けを行うことが重要です。
ご安全に。
お読みいただき、ありがとうございました。
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