人生なめてるやつがTRPGにはまった末路

お元気ですか、
アセンブリック教団代表
河西数真()です。
アセンブリック教のご紹介はこちら。

TRPG(テーブルトークRPG)
というゲームを知っていますか?

TRPGというのは
紙とペンを使って設定や数字を書き、
対話によって進めていくRPGです。

ご存じない方には、
「何が面白いの?」
という感じだと思います。

この記事では、
そんなあなたに向けて、
人生なめてるやつが思う
TRPGの面白さをお伝えします。

前半は、
私がTRPGにハマった過程、
後半は、
TRPGの楽しさとは何か
についての考察です!

ルールの複雑さが未知の面白さ

初めて私がTRPGをプレイしたのは、
友人に誘われたからでした。

右も左もわからず、
ルールにとまどい、
データの多さに圧倒され、
悔しい思いをしつつ楽しみました。

その時プレイしたのが、
ソード・ワールド2.5
というゲームです。

私はロリっ子ドワーフの
キャラを作成しました。

GMさんの説明を聞きつつ、
「谷を飛び越えるなら跳躍判定だ」
と言われるままにダイスをコロコロ……

あ、落ちたっ!
空も飛べるはずだったのに!

という感じで、楽しみ方が
イマイチわかりませんでしたが、
他の方々の楽しそうな様子を見ていると、

「ルールとか覚えたら楽しいんだろうな」

という気になりました。

それからしばらく
プレイはしなかったのですが
どこか心に引っかかっていたのでしょうね。

1年後にふと、
「TRPGやってみようかな」
と思いました。

わけがわからないけど
なんかみんなが楽しんでいると
気になってやってみたくなる、
好奇心のような気持ちがありませんか?

本当はやってみたいんだけど、
「ルール覚えるの大変そうだし……」
「遊んでいる時間なんてない」
と、好奇心を抑えつけたりしていませんか?

複雑で未知なるものに触れた時、
人は楽しさを覚えると同時に
その好奇心を抑えつけるようになるのです。

それはもしかしたら、
未知なものを知ることへの恐怖心
からの反応だったのかもしれません。

あ、無事に谷からは這い上がれました。

リプレイ動画が楽しい

谷から這い上がった私が、
再びTRPGをプレイしよう
と思ったのは、
年末休みのことでした。

A型インフルエンザに罹り、
休みの予定を全てキャンセルし、
一日中ベッドから出られず、

しんどくて死にそう
 &
暇すぎて死にそう

な日々を過ごしていた時、
「死ぬ前に何がやりたい?」
と呼びかけてくる声が。

それはもしかしたら、
大いなるクトゥルフの呼び声
だったのかもしれません。

その時私の頭に浮かんだのは、
TRPGを楽しそうにやっている姿。

その楽しさを、私はまだ知らない。

知らずに死ぬわけにはいかない、
そんな気がした私はベッドの中で
TRPGリプレイ動画を検索して
時間をつぶすのでした。

世界観が楽しい

リプレイ動画を見ている間、私は
死んでしまいそうなしんどさ、
暇すぎる辛さを
忘れることができました。

TRPGリプレイ動画で
最も投稿数が多いのが
『クトゥルフ神話TRPG』
というゲームシステムです。

プレイヤー人口としても
日本では一番多いようです。

リプレイ動画をみていると
やはりやってみたくなって
ちょうどルールブックが改訂された
ということで購入しました。

高いルールブック(7版)を。

高いからといって
安く売っているところはないかな?
と探していると、
違法サイトや詐欺サイトに
たどり着いてしまうので、
おとなしくアマゾンで購入しましたよ……

Bitly

アニメ動画なども
無料で視聴しようなんて
なめたことをすると
危ないようですね。

復活後のアニポ(anipo)は危険!代わりのサイトを紹介します。

ルールブックを読んだり、
クトゥルフ神話の元となった
ラブクラフトの小説を読んだり
『デモンベイン』
というゲームをしたりしていると
その世界観に引き込まれていきました。

クトゥルフ神話TRPGの
世界観については
こちらの記事もどうぞ。

人生なめてるやつのTRPG(クトゥルフ7版)

遊ぶTRPGのシステムによって、
剣と魔法の世界や
異能を持った世界、
怪異をはらんだ現実世界など

お気に入りの世界観で
笑いあり涙あり恐怖ありの
様々なシナリオを体験できます。

それはもしかしたら、
どこか満足できない現実から
理想の世界への逃避
だったのかもしれません。

キャラ設定やロールプレイが楽しい

ルールブックを読んだり、
リプレイ動画を観たり、
TRPGの元となった小説を読んだりして、
現実逃避していた私が
TRPGにハマりだしたのは
年明け頃からです。

どうすれば遊べるのか分からず、
検索していたところ、
オンラインセッションを募集している
TRPGのSNSを発見しました。

TRPGオンラインセッションSNS|ブラウザで遊べるTRPG総合サイト
TRPGをブラウザだけで遊べるTRPGのオンラインセッション総合SNS。TRPGオンラインセッションに必要な機能が全てあるので簡単にセッションや友達とマッチングできTRPGを遊べます。略してTRPGオンセン。セッション募集、キャラクターシー...

恐る恐る、
初心者でも大丈夫そうなセッションに
参加すると(テキストセッション)
緊張しましたが楽しかったです。

クトゥルフ神話TRPGで
初めて作成したキャラは、
「なるべく楽がしてえ」
が口癖の刑事でした。

彼のイデオロギーは、

”社会には根絶すべき悪がある。
悪とは、労働だ。”

参加したシナリオはこちら。

リクエストされたページは表示できません - Seesaa Wiki(ウィキ)

「住み込み4日間の仕事です」
時給1万円の怪しいアルバイトに
お金目当てで、
いや、

潜入捜査の仕事として応募した
労働を悪として憎む一人の刑事が
とんでもない神話生物に出会い、
一時の友情を育み、
最後は切ないエンディングを迎える……

そんな物語が楽しかったです。

「ここじゃないどこか、
別の世界に行きたい」
「自分じゃない誰かになりたい」

現実が辛いあなたは、
もしかしたらそのように
考えるかもしれません。

TRPGなら、
その夢が叶います。

別に現実が辛くなくても

「このキャラはどう考えるだろう」
「どう行動するのがこのキャラらしいだろう」

なんて考えるのも面白いですし、

日常ではできない
キ○ガイキャラを演じるのも
なかなか楽しいものです。

それはもしかしたら、
耐えきれないほど退屈な毎日に
ただほんの少しの、非日常的な
刺激が欲しかったのかもしれません。

ダイスを振る時の緊張感が楽しい

人の高揚感を刺激するもののひとつに、
ランダム要素があります。

勝つか負けるかわからないから、
ギャンブルにもはまるし、
オンラインゲームのガチャにもはまるし、
ゴルフにもはまるのですね。

TRPGにも同じものがあります。

生きるか死ぬかをかけた
回避ロール、
コロコロ……失敗

残念、
あなたの冒険はここで終わってしまった。

めげずに再チャレンジ。

神話生物に出会ってしまった、
SANチェックコロコロ……失敗、
1d10の正気度を失います。

一度に5以上の
正気度を失ったあなたは
INTロールコロコロ……成功、

あなたは恐ろしい真実に
気が付いてしまい、
発狂しました。

狂気の発作内容ロール、
コロコロ……

身体的ヒステリーもしくは感情爆発。

感情が抑えつけられなくなり、
泣いたり笑ったり、
叫んだりし続け、
行動できなくなります。

残念、
あなたの人生はここで終わってしまった。

ダイスをコロコロして
緊張感を味わうことで、

ギャンブルやガチャや、
お付き合いのゴルフで
お金を失うことを避けられるのなら、

TRPGをやらない理由はない
と思いませんか?

それはもしかしたら、
ハマりすぎてお金を
失ってしまうような
リスクを避けたい気持ち
だったのかもしれません。

仲間と相談しながら進めるのが楽しい

リスクを避けるといえば、
私は本業で、
建設現場の安全管理をしています。

建設現場では日々、
安全を確保しながら
世の役に立つ建物を建てるため
皆で協力し、作業を進めています。

ふと思えばそれは、
TRPGと同じ。

TRPGでは、
ルールブックに従って、
けれども時には
GMの機転を効かせた応用で、
「みんなで楽しむ」
という目的で遊んでいます。

建設現場においては、
労働安全衛生法や
現場環境によって異なる
現場ルールに従って、
GS(現場所長)主導のもと、

一人ではか弱い存在である人間が、
協力し、知恵を出し合い、
力を合わせて大きな事を成し遂げる。

人間の可能性を信じさせてくれる
そのような取り組みが
私にとっては心地よかった。

それはもしかしたら、
人間の力を信じられる、
理想の世界を
求めていたからかもしれません。

すべての人に役割のある世界が好きなのかな?

労働災害をなくすためには、
労働をなくせばいい。
労働は悪だ。

といいながら、一方で
人が世の中から役割を与えられる、
労働というものを愛していた?

本当に憎んでいたのは労働ではなく、
愛する労働によって
怪我をする人や
病気になってしまう人がいることが
許せなかったのかもしれません。

つまり、ツンデレ。

とか、そんなことを考えていたら、
ちょっと、何が言いたかったのか
わけがわからなくなってきました。

一体何が、
TRPGの面白さなのでしょう?

世の中の研究結果をみてみましょう。

TRPGの面白さに関する研究結果

佐久大学信州短期大学の
三池克明さんによる研究で、
TRPGの面白さについて
分析されています。

TRPGの教育活用についての一考察

ブレーンストーミングの結果を
KJ法(付箋でグループ分け)
で整理した結果、
キーワードが多くあがったのは
以下の2項目でした。

  • 参加者間の関わり
  • 自由度

引用しながら
みていきましょう。

参加者間の関わり

自分の主張、
他者の主張を聞く
といった
狭義のコミュニケーションに限らず、

“相手への理解”
“みんな考え方が違う”

といったものや

“周りの反応から自分が見えてくる”
“個人メタ(参加者間の読み合い)”

とメタ認知も含んだ、
いわゆる広義のコミュニケーション
まで含まれることが分かる。

そうです。

たしかに私は、
TRPGで遊ぶことを通じて
自分というものを理解していきました。

それは
哲学者フッサールのいう、
現象学。

自分にとっての
「ほんとう」「正しさ」
を、他者との間に晒してみて
「妥当」
であるかどうかを確かめる
哲学的なプロセス。

TRPGという別世界で、
キャラクターに
何かしらの価値観を持たせることで

自分自身の安全は確保しつつ
その価値観、「ほんとう」が
「妥当」なのかどうか
検証することができるのです。

難しいことを言いましたね。

自由度

TRPG は参加者達の発想や
判定の結果によって
思わぬ方向に物語が展開する場合がある。

その性質がこのカテゴリに表れた
といえる。

またこのカテゴリ内には

“現実世界でできないことができる”

“イマジネーションのままに”

“ 創造(つくりだす)
楽しみ(選択でなく)”

“システム外アイテムが作れる
(オリジナルデータ)”

といった
創造性に関連するキーフレーズがある。

そうそう。

世の中の多数にとって、
「妥当」ではない
自分だけの「ほんとう」も、
空想の世界では安全です。

ほとんどの場合、
「妥当」ではない
「ほんとう」は
誰にも納得されない現実に
直面したとき、本人によって
かき消されてしまうもの。

自分だけの「ほんとう」
を抱えたまま過ごすことは、
常人には耐えられないほど
辛いものだからです。

人の心の奥にある、
大切な「ほんとう」が
制限なく活かされる場所。

それがTRPGという遊び
なのだと私は思います。

コミュニケーションを求めている

端的に言えば
コミュニケーションを欲しているから
でありまして、
無理難題を言うことによって
GMとプレイヤーの注目を集めて
かまってもらえるのが嬉しいのであります。

そうです。

友達がいないとこういうことをするんですね。

小太刀右京さんによる突発的TRPGマスタリングガイド

そうですね。

結局私は
ただ友達がいなくて
寂しかっただけかもしれません。

みんなでワイワイできれば、
別にTRPGじゃなくても
良かったのかもしれません。

あなたはどうですか?

誰にも納得されることのない
自分だけの「ほんとう」
を抱えたまま苦しんでいませんか?

そんな生き方は
他人から見れば痛々しいものです。

空想の世界で生きていけるなら、
それも良い選択だと思いますが。

痛々しい生き方に振り切れず、
空想の世界で生きていけるだけの
才能もなく。

どっちつかずで
行き詰まっているのなら、
私と一緒に
「妥当」
を探してみませんか?

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