なぜ? と考えればうつになる理由

お元気ですか、
アセンブリック教団代表
河西数真()です。
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悲しい時、
辛い時、
やたらと不安な時、
あぁすればよかったと公開する時、

どうしてこんな気持ちになるんだろうな、
きっと何か原因があるに違いない。

そんなことを考えてはいませんか?

以前、
楽しめないのはなぜだろう?
という内容の記事を書きました。

その記事に対して、
そうやってなぜ? と考えたり、
客観的に見ているのがすごい
という意見をもらったのですが、
それは間違いです。

なぜ?
と考えていると鬱になってしまいますよ。

この記事では、
なぜ? と原因を考えると
鬱になる理由についてお伝えします。

知らずしらず自己否定にたどり着く

楽しめない理由は、
考えればいくつも出てきます。

睡眠時間が足りてないから、
メンバーが悪かったから、
自分には才能がないから、
月の引力に影響されて、
心にゆとりがないから、
認知の歪みがあるから、
コミュニケーションがうまくいかないから、
体調が悪いから。

これらのどれでも
原因である可能性があります。

一つずつ検証して、
対処していくのが
よくある心理療法ですが、

それで結局楽しめなかったら?

IQや遺伝的な要因など、
原因が分かっても
どうにもならないことがあります。

なぜ? を考えた結果、
そこに行き着くと、
自分はどうやっても楽しめないんだ
という絶望にたどり着きます。

そうでなかったとしても、
なんで楽しめないんだろう?
(楽しめない自分って情けない)
という、自己否定や自責によって
心を病んでいきます。

うつ病になりやすい考え方、
反芻思考(はんすうしこう)

ネガティブな感情を思い出して
何度も味わってしまう
というものです。

これが、
なぜ? を考えるとうつになる理由です。

つい考えてしまう私が実証しています。

「客観視しましょう」はメンタルビジネスのマッチポンプ

カウンセラーやメンタルコーチなど
人のメンタルを扱うビジネスを
している人が時々、

客観視しましょう

ということがあります。

私はこれは、
マッチポンプだと思っています。

客観視しようと
自分の感情をなぜ?
と見つめていくと
うつになっていくのですから。

さらに、
客観視するためには
第3者からのフィードバックが必要
とか言いますよね。

客観視しましょう
→フィードバックが必要
→私のところにおいでなさい

これは、気持ちよく
自分のところに依存させようとする
悪質なセールストークです。

言うとおりにしようとする人ほど、
うつになっていくのですから。

原因分析だけでは限界があるという、安全管理の考え方

安全管理の考え方にも、
原因を分析して対処する
だけでは不十分
というものがあります。

世の中の事象が複雑になっていくほど、
原因が特定できない事故や災害
が多くなっていくからです。

例えば、
過去の事例を参考にして
安全対策がばっちり取られている現場でも
ちょっとしたヒューマンエラーで
転んだり手を切ったり
怪我をすることがあります。

その原因を考えていっても、

なぜ人はエラーを起こすのか、
人間とは何なのか……
なぜ人は生きているのか……

という哲学的な迷路に迷い込みます。

人のメンタルについても、
単純な原因なら
心理療法とかで対処できるでしょう。

でもそうじゃない問題については、
原因を考えても迷路に迷うだけです。

単純な原因への対処が確立されて、
過去より安全になった世界での安全対策。

そんなアプローチの一つが、
SafetyーⅡ
という考え方です。

できない病にかかってない?

〇〇だからできない
ではなくて、
どうすればできるのか。

それを考えるのがあなたの仕事。

モチベーションアップ株式会社のポスターより

こんな標語がありますけど。

これはある意味そのとおりで、
できない理由を考えていってもきりが無い。

他の人は楽しんでいるのに
自分は楽しめない、
その理由を考えるよりも、

どうすれば楽しめるのか

あるいは、

どんなときなら楽しめたか

そういう、
うまくいく原因から考えていくのが、
SafetyーⅡです。

楽しめるという地位財

楽しめなかったときは、
なぜ?
なんて考えずに、

楽しめなかった。

それだけでいいのです。

客観視なんてしなくていい。

それよりも、
楽しい時はどんな時か?
というようなことを考えましょう。

人と比べて自分が楽しめる、
そんなことを見つけるのも良いでしょう。

楽しめるというのは地位財です。

地位財というのは、
お金や家の大きさなど、

人と比べてどうか?

が幸せの指標となるような財産のこと。

周りの人が大きな家で、
自分の家が小さかったら
不幸に感じるけど、

みんな家が小さかったら
別に不幸に感じないように、

周りと比べて楽しめない自分
に注目してしまうと、
他の人の楽しみも邪魔するようになります。

だからむしろ、
自分の方が人より楽しめること
に注目したほうが
あなたも周りも幸せになるのですよ。

 

そんな、
自分の方が楽しめていること
に気づくために

「ほめる日記」

をはじめました。

以上

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