それは空想の世界で

お元気ですか、
アセンブリック教団代表
河西数真()です。
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毎日の掃除、洗濯、
歯磨きやお風呂や
家事や仕事に追われて、

何が面白くて生きているんだろうか

と思うことはないでしょうか?

年をとればとるほど、
新しいものに出会うことは少なくなり
できることも可能性も、
人生の残り時間も
少なくなっていきます。

一人の人間が
現実に対してできることなど
たかが知れている。

そんなくだらない現実に飽きて、

空想の世界に飛び込むのも
それは仕方のないことです。

この記事では私の空想を書き残します。

あなたもいざ
空想の世界へ。

仕事が最近面白くない

仕事が最近面白くありません。

こんなに必要?
と思うような資料の印刷、

印刷設定して打ち出すのに
1枚3分間もかかるプリンター。

私はM37星雲からやってきたプリントマンか?

私のマウス操作についてこれないPC、
遅延するネット回線、
声を拾わないマイクスピーカー、
話が途切れるオンライン会議。

――世界を置いていくのはこの指先。
”高速の人差し指”とは私のことだ。

危険作業ばかりしている現場。

新規入場者教育では
いつも同じことを言う。

そんなものはカセットに録音しておけ。
何? 録音じゃ誰も聞いてない?
理解したかどうかも分からないからだめだ?

仕方ない。
私のエンジェルボイスで
生音録音だな。

処理することが多すぎて、
とても自分には無理
という不安ばかりが浮かぶ。

いてもいなくても同じ。
それでもやってきた仕事であったけど。

なぜ人は仕事をするのか

もともと工場が作りたかった。

それは、
工場があったおかげで
生きていくことに絶望していた自分が
救われたと思ったから。

人生を捧げる価値があると思ったから。

仕事のために死んでもいい、
と思えるほどの仕事に出会えることが
救いだった。

そしてその過程は面白かった。

滅びへ導かれよ……

でも、
本当は救いなんていらなかった。

絶望したままで良かった。

そのまま滅びてしまって良かった。

なぜなら、
生き物はみな
滅亡への願望を抱いているから。

そうでなければ、
細胞ひとつひとつに自然死する仕組みが
組み込まれているはずがない。

細胞を複製できる回数が
制限されているわけがない。

生命自身にも寿命や老化という
仕組みがあるはずがない。

破滅を願うのは自然なことだ。

救いという幻想で
本当の願いを曇らせて、
破滅から逃れようとしてきた。

もちろん、
幻想に浸ることは悪くない。

悪くないどころか、美しいとさえ言える。

それでも真の願いに気が付いたとき。

気が付いてしまったとき。

救われたというだけでは
真の願いから逃れようがないのだ。

人間という不自然な存在

自然に抗うのが人間という意見もある。

不自然な存在なのだ。

工場を作ることは、
人が世の中とのつながりを
保つことができる場所を作ること。

世界の歯車になれる場所。

そう思ってやってきたけど、
なんだか面白くなくなった。

今ではくだらないと思える。

内なる破滅への衝動

それは内なる自分が、破滅を願うから。

世界とのつながりなど、
破滅への障害でしかない。

そんなものは不要だ。

破滅は恐ろしく、儚く無様で美しい。

内なる衝動とも言える破滅への願望を、
必死に抑え込んで生きてきた。

が、そんなことはしなくても良かった。

破滅願望を抱きながら、
生きていくこともできる。

それは空想の世界で。

 

生きることは何なのか。

誰かにとって大切な何かを壊すこと。

誰かが生きるために必要な
身を切り、血をすすり、
骨をしゃぶること。

 

大切なものなど知らなければ、
壊される誰かの気持ちも知ることはなく、
生きることに支障はない。

「いただきます」の言葉とともに、
生まれながらに他者から奪ってきたのだ。

 

知ってしまえば、
生きることを許せなくなる。

何も考えなければ自由に生きられる。

 

生きているものは
放っておけば死ぬ。

時間がたてば、死ぬ。

冷蔵庫に放置した鶏の胸肉が腐っていくように。

生き物は死んでいることが
自然な状態。

腐ることで保たれる世界の均衡。

 

それでも生きていたいと思う心が、
生きることを邪魔してくる。

他者の生きていたい心を
踏みにじって生きてきたのだから。

そう、「いただきます」の言葉とともに。

 

何かに命を捧げられるのなら、
それは今まで奪ってきたことの、

報いであり、償いであり、救い。

 

命を捧げる対象としての
その何かが、

宗教であったり
仕事であったり
なんでもない日常であったりする。

 

生きていくためには
救いを求める心など捨て去ることだ。

 

ただ、世界から奪い続けていけ。

それが嫌なら死ね。

 

生きることを許さない者たちが
安全に生きていくなら、

それは空想の世界で。

細胞が叫んでいる……!

工場を作って何になる?

世界から大切なものを奪う人が増えるだけ。

工場のために生きてきた己の
過去を否定するのは、
自己破壊の衝動。

生命の本源。

 

あぁ、声が聞こえる!

 

すべての命が、滅びを求める声が!

自己を破壊したいという切実な叫び声が!

 

全細胞が叫んでいる!

私を壊せと。

あなたの細胞にきいてごらん。

まさに今も壊れているでしょう?

 

世界はこんなにも壊れたがっている。

 

だけど僕は与えたりしない。

 

生きることは奪うこと。

 

滅びを奪い、死を奪う。

求めるものを得ることを、
仲間が死ぬことを許さない。

 

それが
ヒーラー(回復職)としての
私の覚悟。

ヒーラーとは、
世界の理を捻じ曲げる者の代名詞。

 

空想の世界の話です。

空想の世界でなら

現実にはもう飽きた。人生なんてくだらない。

どんな世でも人は争いを繰り返す。

 

か弱き者どもよ。なぜ争うのか?

 

生命が、争いを求めるものだからだ。

平和のために命を捨てよ。
さすれば世界は救われる。

それは空想の世界で。

 

空想の世界でなら、
破滅衝動を満たすことができます。

世界を滅ぼす悪役を演じ、
盛大に滅ぼされましょう。

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