他人の不幸は蜜の味という感情の利用方法

思考・感情との付き合い方

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「人の不幸を喜ぶとは、不謹慎な」

というのが、一般的道徳ですよね。しかし、脳の研究のひとつでは、他人の不幸を喜ぶことは本能的な感情だということが示唆されています。(『なぜ他人の不幸は蜜の味なのか』高橋英彦著)

今回は、他人の不幸は蜜の味感情について哲学してみます。

いい人であろう、と思って窮屈な毎日を過ごしている人には良い刺激になるかもしれません。

不幸を喜べる他人

他人の不幸を喜ぶことが本能的な感情だとします。「他人の不幸を喜ぶようなことはない」と言う人は、おなかが減らない、眠たくならない、と同じレベルということになるのでしょうか。

実は、「他人の不幸は蜜の味」といっても、全ての他人の不幸を喜ぶわけではないのです。

実験によると、不幸を喜べる他人というのは、

  • 自分と価値観が似ている人
  • 趣味が同じ人
  • 人生の目標が同じ人

といったように、「似た属性」の他人に限ります。ライバル的存在ということでしょうか。確かに、自分と無関係な人の不幸話って「蜜の味ぃい」とは思いませんね。

 

喜べる不幸

そしておそらく、不幸についても全ての不幸を喜ぶわけではないのだと思います。

私は、以前職場で「他人の不幸は蜜の味!グヘヘ」を公言していました。もちろん、本当に不幸なことについてはそんなこと言えません。仕事でちょっと失敗した時とか、上司に怒られて凹んでいる仕事仲間に使っていました。

こんな感じです。

「大変ですね〜。でも後で笑い話になるからよかったじゃないですか!^^」

「うるせぇ!」

・・・いやな奴だったかもしれません。

でも、ちょっとした失敗とかで落ち込んでいる時、深刻にアドバイスされるよりも、「他人の不幸は蜜の味ぃいい!」とかネタにされて笑われる方が気楽なことってありませんか?状況によっては、イラッとするかもしれませんが。

2年間付き合った彼女と同棲はじめて2週間で別れたとき、

「悪いけど、他人の不幸は蜜の味じゃわ(爆笑)まあ、元気出せよ」

と上司に笑われました。おかげで、気が楽になりました。

2年間、結構うまくいっていたと思うのですが、突然振られて今までの自分を否定されたような気分になっていた時でした。深刻に話をされると、逆に惨めな気持ちになっていたと思います。

笑い話にすることで、「大した問題じゃない」と気持ちを楽にすることができます。喜べる不幸というのは、乗り越えられるものです。

「他人の不幸は蜜の味」感情の上手な使い方だと思うのですが、いかがでしょうか。

 

シャーデンフロイデメソッドを使う時の注意点

他人の不幸は蜜の味メソッド=シャーデンフロイデメソッドと名づけます。シャーデンフロイデメソッドを使うときには注意点があります。それは、相手との信頼関係を前提にしていることです。

想像してみてください。全くあなたのことを知らない他人から、不幸を笑われたとき。

多分、腹が立ったり、悲しい気持ちになったりしたのではないでしょうか。

「自分のことをある程度分かっている相手」から、「喜んでしまっている気持ち」を正直に伝えられるから、気が楽になるのだと思います。

 

シャーデンフロイデメソッドを自分に使う

もうひとつ、他人の不幸は蜜の味メソッドの使用方法があります。それは、自分の不幸を客観的にとらえることです。「自分のことをある程度わかっている相手」としては十分でしょう。

不幸の程度にもより、難しいことですが、不幸な自分を笑いましょう。

「後で笑い話にできる」

「将来、同じ苦労をしている人の力になれる」

と考えることもよいかもしれません。

注意点としては、蜜の味を味わい過ぎて不幸中毒にならないよう気を付けてください。

 

まとめ

他人の不幸は蜜の味、という感情を認めることで、それに対する上手な対応がみえてきます。

  • 似た属性の他人
  • 喜べる不幸
  • 信頼できる相手

これらの条件が大丈夫そうなら、他人の不幸を喜んであげてみてください。もし嫌われても責任はもてませんが、そこは勇気をもって・・

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

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