お元気ですか、かにかまです。
かにかまって何?⇒プロフィールはこちら。
最近、明らかに親子の関係性に興味が偏っています。
悩みすぎてカウンセリングを受けたところが始まりです。
→「私心せますぎ?」という悩みについてカウンセリング受けたった
これだけ興味が偏っているということも、精神的に親離れできていない証拠ですかね。
私にとって親子問題は、考えてみれば父と祖父の関係からです。
詳しく覚えてはいないのですが、どうにも父と祖父は仲が悪かったような記憶があります。
「お父さんとおじいちゃんどっちが好き?」
なんて聞かれて、本当はおじいちゃんだけどなんか怖くて「お父さん」と答えていました。たしか3歳か4歳くらいの話です。
嫌われてしまうんじゃないかとか、おじいちゃんの立場が悪くなるんじゃないか、と恐れていたような気がします。
そんなおじいちゃんが家を出て行ってとても悲しかったな、と気付いたのはある本のワークをやってみてからです。
→感想:『アダルト・チルドレン 癒やしのワークブックー本当の自分を取り戻す16の方法』
そんな私が最近読んでよかった本や映画を紹介します。
少しでも参考になれば幸いです。
クリス・クラッチャー著『アイアンマン』
まずはこれです。
高校生がトライアスロンに挑戦することを題材にした小説なのですが、登場人物の多くが親との問題を抱えています。
家庭での暴力が日常化していたり、息子の反抗を全く許さなかったり、父親は出て行き母親は亡くなっていて家のことをする責任を負っていたり。
そんな高校生たちが心もすさみ、怒りをコントロールできなくなって問題を起こします。その結果受講することになったアンガーマネジメントクラスで、自分の感情と向き合う術を学び、成長していく物語です。
詳しくはこちらの記事をお読みください。
→トライアスロンにかけた青春物語―『アイアンマン』(クリス・クラッチャー)
アリス・ミラー著『魂の殺人―親は子どもに何をしたか』
これは、上述の『アイアンマン』中で紹介されていた本です。
子どもの頃、特に幼年期は親からの虐待や愛のない行為に対して選択肢を持たないため、無意識にそれらの行為が正しいものと認識していきます。そして、本来なら怒るべき親の行為を、子どもは正しく理解できず、「愛のある親だった」と正当化していくのです。
大きくなるにつれて、幼年期のそうした経験が抑圧された怒りとして育ち、自傷行為や犯罪行為につながる、という本です。
詳しくはこちらの記事をお読みください。
→アリス・ミラー『魂の殺人―親は子どもに何をしたか』しつけ・教育の闇を語る本
スーザン・フォワード著『毒になる親』
毒親本といえばこの本、と言われる本です。
上述『魂の殺人』とかなり似ている内容の本ですが、それだけ親が子どもに与える影響が大きかったということでしょう。
著者がカウンセリングをする中で出会った事例を中心に、親の影響が語られています。また、毒親の悪影響を受けている人がどうやって自分を取り戻すか、という方法も述べられています。
詳しくはこちらの記事をお読みください。
→スーザン・フォワード『毒になる親』どれだけ親が思考・感情・行動に影響を与えるか
樺沢紫苑著『父親はどこへ消えたか―映画で語る現代心理分析』
精神科医であり映画評論家でもある著者の本です。
「父性」という視点で映画やアニメを語っていて、新しい視点でそれらを楽しむことができるようになるでしょう。
詳しくはこちらの記事をお読みください。
暁佳奈著『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
2018年1月から、アニメ放送が開始されたライトノベルです。
主人公ヴァイオレットが、代筆屋として人の「想い」を手紙で届けるという作品で、ブロガーっぽいなというのが最初の感想です。
しかし、上述『父親はどこへ消えたか』を読んだ後に思い返してみると、これは「父性」の物語でもあったんだなと思いました。
主人公の育ての親であるギルベルト少佐は、厳格な家に育ち、軍隊の規律に従う、心理学でいう「親殺し」のできていない人物です。そんな彼が、武器として少女を保護することになり、少女が人間らしくあるために少佐自身の意思で軍を動かすようになります。
「父性」の物語が、京都アニメーション大賞初の大賞受賞作品となったことを考えると、樺沢紫苑氏の「父性喪失の時代だからこそ、父性の物語が流行る」という意見は正しいのかもしれません。
詳しくはこちらの記事をお読みください。
→『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』にみる自動手記人形とブロガーの共通点
映画『ファイト・クラブ』
上述樺沢紫苑氏のいう「究極の父性映画」です。
精神科医のいう「父性」とはどういうものか、映画をみると分かりやすいですね。
「何を目的に生きるんだ?」ってことを突きつけてくる作品です。
詳しくはこちらの記事をお読みください。
まとめ
以上、親との関係で悩んだ時に読みたい本、見たい映画をまとめて紹介しました。
参考になれば幸いです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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